うちの近くにお花をきれいに育てているお家があって、 そこを通る度にわたしもお花を楽しませてもらっていました。 少し前に一人暮らしだったその家の方が亡くなられて、 お花と時々見かけた猫はどうなるのかなと気になり、 お花にはお水と猫にはお水とご飯だけでも置いておこうと思って時 々様子を気にしていました。
住む人がいなくなった家の契約も切れたその家の前を通ると、 植物は抜かれてまとめられていたので、 いくつかいただいてうちで育てることにしました。 それから数ヶ月、元気がなくなった花も、 元気に育ちそうな花もありますし、 猫は猫で外にいるけどご飯はもらっていて元気そうな姿を見かける 時があり、もう一匹友達? もいるようなのでちょっと安心していたら、数日前にトム( 私の飼っている犬です)の夜の散歩に行った時に、 たまに猫がいる場所でおじさんが2匹の猫にご飯をあげているのを 見かけました。「この人がご飯をあげてくれてたんだ。 気にかけてくれる人がいて良かった。 他にもそういう人がいるのかもしれないな。」 と思い嬉しくなりました。
こんなふうに、 猫も花もそれぞれの形で引き継いで世話をする人がいるっていいな と思いましたし、 暗くて顔も見えなかったおじさんともなんだか繋がりを感じました 。
中島たかみ