この仕事をしていて思うのは、本当に多くの方が真面目でガッツがあり、頑張ろうという人たちだということです。しかし、そこには過去にすり込まれた恐怖のもととなる正しい間違い、善悪、成功失敗、できる子とできない子、人気者と嫌われ者、お金持ちと貧乏、人の目を人がどう思うかを気にしなければならない、その他あらゆるすり込みがベースになっている気がします。白か黒か明確な基準を自分ができたと思えば気持ちが上がるし、できないと思えば落ち込む。それこそが、人間を思い通りに支配続けようとする、誰が本当の支配者かわかりませんが、その人たちが人間に望む生き方であり、自分を自分の敵にし、自分を愛するためにはすり込まれたものを生き、達成しなくてはならないという恐怖にもとづく光じゃないものを生きている気がします。

みゆきさんをはじめ、ロンさん、天翔さん、こういう支配者たちの思惑に翻弄され、真実じゃない物差しで自分を裁き生きるのではなく、もっと自分を信じ、愛するためにそれぞれの真実のエネルギーを教えてくれます。このエネルギーは正しく、このエネルギーは間違っているなんてないはずです。男性が地下鉄で化粧しても誰もなんとも言わない、言えない時代です。お金を受け取り生活する人、食べ物を受け取ることで生活をする人、あらゆる人がいていいという時代になりつつある今、わざわざ抑圧と支配を継続するためのすり込みに従いできた、できないなんて裁きで生きるよりも、本当の自分に従って生きられる時代を楽しめるんじゃないでしょうか？本当の自分を生きていい、愛していい、信頼していいということを後押しするのが私たちの仕事です。自分の能力、才能を使って受け取れるもので生きていく、ストレスもないし、楽だと思います。自分じゃないものになろうとして生きるなんて不自由で楽しくないと私は思います。

伊藤仁彦