移動中の何気ないタイミングで、ふと目に飛び込んで来た景色に心を奪われ思わず立ち止まることがあります。胸のあたりに生じる感動にも似た心地よい感覚。
そうした変化は、偶然目に飛び込んで来た景色だけではなく、何らかの機会に出会った人の魅力あふれた人間としての暖かい輝きであったり、講演会などの機会に、講師が語った本人の実体験に基づく意味深い言葉が深く胸に突き刺さることだってあります。
ただし、そうしたことの多くは一時的な気持ちの高揚であって、社交的に振舞っていたならよくあることかもしれない。そうした場合は、次第に感動も薄れ、時の経過と共にそうした出来事があったことさえ忘れ去ってしまうことがほとんどです。
しかし、魂レベルで真実の光の断片を感じ正真正銘の本物の感動を受け取っていた場合は話が違います。ハートに満ちた暖かな光はいつまで経っても明るく輝いたままであり胸のあたりから消え去らないのです。
家に帰っていつものように眠り、当たり前のように次の日の朝を迎えます。そしていつも通りに過ごそうとするんだけど、自分の行動に何とも言えない違和感があって、窮屈な摩擦感もあってスムーズに動きづらいのです。
今まで当たり前だったことに対し、身体が「何だか違うー!」と突然強く反応しているのです。私にも過去にこうした衝撃的な経験がありました。
短い時間だったにせよ、初めて接することになったハートに響く真実の光の断片に触れることによって、今まで長年の間眠りこけて来た自分の感性の働きが急速に目を覚まし音を立てながら本来の自分の姿へと復帰し始めたのです。
長年当たり前だと思っていたことが当たり前なんかではなく違和感に満ちたものであることに気付いたなら、ただただ居心地が悪いだけで、もう元にはもう戻れないのです。きれいさっぱり入浴した後に今まで何日も着て薄汚れた入浴前の下着をそのまま継続して身に付けることが出来ないのと同じです。
「さてそうなったら、現実問題としてその後どうするか?」が気になったでしょうけど、何の心配もありません。どうするのかは自分にその時が来た場面で胸を膨らませながらゆっくりと考えましょう。もう思いっ切り楽しくて希望に満ちたエキサイティングなひと時となるでしょう。