壁に向かって真っすぐボールを投げると壁に跳ね返って投げたボールが手元に戻ってきます。強く投げると強く戻って来るし、弱めに投げると地面にバウンドしながらこちらに戻ってきます。子供の頃は、この一人ボール投げが妙に面白くて、毎日のように繰り返し壁を相手に遊んだのを思い出します。
時が経ち大人になって、さすがに一人ボール投げはしなくなりましたが似たようなことをしている時があるんです。行動を起こさなきゃ何も戻ってこないことをまるで本能のように学んだからでしょう。
興味の湧いたことに対しては果敢に向かって行きました。好きになった女性には積極的にアプローチもしました。行きたいと思った所にはためらうことなく出かけて行くことにしていました。
直ちに成果があったこともあったし、そうでない時もありました。でもそれで納得して生きて来たと思います。でも歳を重ねますと行動すること自体が面倒になりあまり何もしなくなります。「いいな」と思ったことに対してもただいいなと思っただけで何の努力もせずに離れた場所から眺めているだけ。
それでいて自分にとって都合の良い結果だけは心のどこかで求めているんです。「こうなればいいな。ああなればいいな」とただひたすら期待する結果を待ち続けるんです。
壁に向かってしっかりとボール青投げなきゃ戻ってこないことを100も承知していたはずなのに、何のアクションも無く何の努力もせずにボールが跳ね返ってくるなんて絶対に無いの同じ。
素晴らしい結果を受け取っている人はそれなりに何かしらの行動を起こし努力をしているんです。そのエネルギーが姿形を変えて本人に戻ってきているだけです。
何もしない人には期待することが何もやってこないのは当然です。何の行動もせず何の努力もしないでいる人に人が羨むような晴らしい成果が訪れる事なんて無いのです。
子供の頃の心に戻って壁に向かってボールを投げてみましょう。行動することによって初めてこちらに向かって何かが跳ね返ってくることを再確認できますよ。
実生活の中で、いくら投げても(=行動しても)何も跳ね返って来ないからって簡単に諦めててはなりません。何度も何度も繰り返し投げ続てている内に、いつの日か必ず形を伴った変化をしっかりと受け取ることが出来るのです。
時にはすべての期待を外し、ただ淡々と一つの行動に専念しましょう。そして行動していることやその努力さえ忘れてしまったある日、突然思いもしなかった成果が形となってあなたの元に実現することになります。