2026 年 2 月 21 日、土星と海王星がコンジャンクション(天体同士が重なること)が起こりました。占星術をある程度学んでいる人たちであれば、このイベントが非常に大きな意味を持つということに気づいているでしょう。土星と海王星が重なる周期というのはおおよそ 36 年ごとです。前回は 1989 年に、山羊座で土星と海王星のコンジャンクションが起こりました。この年はベルリンの壁が崩壊するなど、土星の持つ社会的現実と海王星の持つ理想に折り合いがつかなくなり、社会システムが崩れ去ったという象徴的な出来事が起こりました。
今回、土星と海王星のコンジャンクションは牡羊座で起こりました。牡羊座というのは物事の始まり、新しいスタートやリセットなどを表すので、ここで土星と海王星が重なるということは世界の前提が書き換えられるような節目のイベントが起こりやすいでしょう。国家や世界レベルで海王星の持っていた「こう生きれば成功する」「これが幸せ」という人々の共通認識や価値観がまるで雪崩のように一気に崩れ、古い夢が終わるかもしれません。何かを盲目的に信じて生きてきた人や唯一無二の思想が強い人は、これという正解がない世界でこの変化を最初は受け入れることが難しく、かなりカオスな状況に陥るかもしれません。理想だけでは生きられないことに気づき、現実として生きるための覚悟や着地点を求められるのがこの天体の配置です。これが個人レベルに強く影響する人は、仕事や肩書を手放したり、生き方そのものを変えようとしたりと、人生の方向転換を図り始めるでしょう。
牡羊座は生まれいづるままの赤ん坊。最初の一歩を踏み出し、衝動的で荒削りなエネルギーを持っています。このエネルギーが過ぎれば人との軋轢や燃え尽きなどが生じやすいですが、無鉄砲さは勇気に、短気は決断力にと、この荒々しいエネルギーを変換し洗練させることができます。上手に使いこなせれば非常に強い推進力となって物事を切り拓くことができるのです。
牡羊座でこのコンジャンクションが起こるということは、一度ばらされた前提があちこちぶつかりながらも落とし所を見つけ、時間をかけて新しいルールとして再構築されていくのでしょう。この天体配置は数年をかけて私たちの世界になんらかの大きな影響をもたらすはずなので今後も注目していきたいですね。