私の生まれ育った大阪では、悪気は無いんだけど「アホ」と言う言葉をよく使います。我が子がちゃんとよく考えたならしでかすことの無かった失敗をした時に、親が子に向かって「もうー何してんのん？アホやなぁ、アンタは。もっとよう考えてから行動せんかいな」みたいな言葉を普通に言います。
学校の成績が悪いことをアホっていう時もありますが、学校で教わる勉強が本人に合う合わないってこともあるし、一概にアホだと決めつけるのは間違いだと思われます。
「アホってどういうことなんだろう？」とググってみたところ、あるサイトで「自分が何も知らないってことを知っている風に勘違いし、本当は知らないでいる事」と言う説明があり、なるほどその通りだなと思いました。
人から教わった他人の言葉を聞いて知ったつもりになっている場合がありますが、知り得ることが出来たのは他人の体験や気づきに基づく形だけの活字の結論に過ぎず、自分の体験を通して気づいたわけじゃありませんし「経験した」と言う中身が空っぽで存在しません。
ホントは身を持って知った訳でもないのに、聞きかじり言葉だけを信じ切ったり人に向かって主張したりするのは筋違いなのかもしれません。偉そうな顔をしてろくに知らないことを知ったかぶりをして言い張っている人こそがアホなのでしょう。そう考えると私もアホの一人です。
何も知らないのなら、せめて自分にとって大切なことだけでも自分の体験を通して知る必要があります。「バカの考え休むに似たり」ということわざがありますが、頭が良いとか悪いとか問題ではなく、知らないことを既に知っていると思い込んでいることが最大の問題なのです。
自分がアホなのを認めることも大切です。アホがいくら考えたって正しい答えは湧き上がらなくて当然。だったらいつまでも考え込んでいないで行動することで確認しようとアクティブに振舞うのは理にかなっているのです。
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