どんなに自分にピッタリ当てはまる生き方も年月が経過する中で次第に自分に合わなくなるものなんです。我慢さえすれば合わなくなった生き方をその後も続けることも出来るんだけど、多くの場合、喜びやときめきは消え失せ苦痛が伴います。

街のショーウインドーで見つけたすごくお気に入りの服。うれしくて何度も好んで着用したこともあったんだけど、やがて一切着ることが無くなってしまう日が来るのと似ています。月日が経過し自分に合わなくなってしまったのです。

今朝浮かび上がったビジョンは形にはまった人生を送る人の姿です。少々のことでは生き方がブレることが無いし、正に自分にピッタリだと満足げに感じていたんだけど、ある日転機が訪れます。

ふとしたきっかけで体験することになった形にはまることの無い自由な世界。そこで受け取ることになった想像を超える魅力にもう二度と元の生き方に戻ることは出来なくなってしまったのです。

私たちは「何だか違うぞ」と思いながら毎日を過ごしていることがあります。でも一体何が違うのかはわからない。繰り返す毎日の中では気づきたくても気づけないことがいっぱいあるのです。

今朝のビジョンで現れた人も同様でした。いつもとは異なる真逆の環境に身を置くことによって、自分に何が足りなかったのか、そして自分の魂は一体何を求めていたのかが初めて明確に見えたのです。

最初に決めた自分の生き方を命尽きるまでしっかりと守り通す人がいます。信念を貫いた立派な生き方だと尊敬します。晩年になって「我が人生に悔いなし」と思っておられたなら尚更です。

しかし、最後の最後までその生き方がご本人にぴったり合っていたのかどうかは不明です。ひょっとして、人生の流れに途中で、全く異なる生き方が用意されていたかもしれないからです。