「ほら、あそこだよ」と空に輝く一つの星の方向を指で指し示す人の姿が見えます。おそらく北極星を指さしているのでしょう。指さされた先に目を移すと、、キラキラと輝く北極星が確かにその方向に確認できます。「あ、ホントだ・・・。」と唖然として北極星を見つめる人の姿が見えます。

じつはこの二人は同一人物なんです。「北極星なんて一度も見たことも無いし、空を見上げていくら探し続けても見つからない。ひょっとしてそんな星、最初からこの世には無いんじゃないの？」と思っていたのも自分。「いや、ちゃんとあそこにあるよ。指さす方向を見てごらん」と、北極星の位置と方向を指し示すことの出来るのも自分なんです。

人生に於いても同様のことが起こっています。「目指したいと思える目的なんて持っていないし、この先どう進んで行けばよいかなんて全然わからない」と思っているのも自分であり、「とんでもない。迷わずあの方向に向かって進むべきなんだ」と、この先進んで行くべき方向性に気付いているのも自分。

見えないからこの世に無いなどと決めつけてはいけません。たまたま気づかなかったとかうっかり見逃していただけなんです。「私は結婚できるでしょうか？」という質問を受けることがあります。中には「私のことを好きになってくれる人なんて誰もいない」と言う人もいます。

「とんでもない。あなたに好感を持った人は何人もいましたよ。心を惹かれた人もいたはずです。」とお話しします。そうした相手に気づかなかっただけなんです。中にはハートを閉ざし、せっかくの相手を自分から遠ざけてしまっていたケースもあります。

見えないからこの世に無いなどと決めつけてはいけません。もう一人のあなたは、探しているものがちゃんとこの世に存在することを知っているのです。