今朝の気脈メッセージは「一点を二点に分散することで安定が確立される」です。片足で立ち続けていると不安定だが両足をつくと安心と安定を得られるというのも簡単な事例です。

その理屈をよくわかっているのに私たちは一つに絞り込むことが正しいと信じています。確かに一つに絞り込むメリットは沢山あります。一つに絞り込んだからこそ大きな成果を得られることもあるでしょう。

「人生は心に決めた一つに絞り込べきであり、これがダメでもあれがある」と言う思いは不純だという考え方があります。しかしその大切な一つが突然崩れ去ったなら、その時点で大切な人生も為すすべなくゲームオーバーとなってしまうかもしれない。いくら選び抜いた輝く一つであっても永遠は無いのです。

一つの会社に就職したなら定年まで勤めるという時代は過去のものとなりました。世の中の流れや仕組みが変わり、どんなに歴史のある会社であっても時代の変化に対応できなければ突如この世から消えていくこともあるのです。

一つの生き方しかできないという姿勢は危険を伴います。上にも書きましたが、自分が選んだ一つの生き方がダメになったらもうその後は生きて行けない人になってしまうからです。

生きがいについても同じ。たった一つのモノや一人の人だけに生きがいを持つのはとても危なっかしい事を知りましょう。生きて行く上で我が子の成長だけが生きがいだという人もいますが、多くの場合、子供は親の期待通りには育ってくれないのです。

一つの生き方しかできないという姿勢は改めた方がいい。人目など気にしなくていいのです。「これがダメでもあれがある！」という柔軟性を持ったフレキシブルな生き方にシフトした方が安全です。