若い頃は人前で感情を表すことがどうも恥ずかしい気がして、能面みたいな顔をしてグッと感情を抑えて過ごしてきた時期がありました。どういう訳か「男は一喜一憂すべきではない」みたいな古い考え方が心の奥のほうにズシンとあったからです。

年月は経過し最近では、うれしい時には笑顔で喜び悲しい時には辛抱せずに涙を流す素直なオッサンで生きることがtとっても心地よく思えるようになりました。「ああ、意地を張らずにもっと早くから素直に生きるべきだったなぁ」と思う反面、カッコつけて感情を抑え生きるしんどい生き方もしっかり体験出来た訳ですからこれでよかったと思っています。

話しは変わりますが、人生って落ち目の時が必ずあります。心はズシーっと重く表情から笑顔は消え去ります。上手く対処できないでいると不快な状態はいつまでも尾を引き長引いてしいます。そんな時みなさんはどうしているのでしょう？

そのしんどさから目をそらす為にあの手この手と色々取り組むかもしれませんね。何も考えずに済むように毎日酔いつぶれるまでお酒を飲む人もいることでしょう。私にも経験があります。

でも私の長い人生体験から言うと、落ち目の時には逃げても逃げてもどこまでも苦難が追いかけて来るんです。だから逃げても無駄。ただじっと耐え続けるだけと言うのも能が無い。こんな話をしだすと長くなるので結論だけ書きますね。

心が重苦しくしんどい時、静かな場所でゆっくりと深呼吸をしながら、その心の重苦しさにじーっと意識を合わせマックスになるまで重苦しさやあふれ出る思いを感じ見つめ続けるのです。しんどくても諦めずに辛抱すること。やがてそのしんどさが頂点に達っするとスーっと急速にトーンダウンしながら消え去って行くのです。

そうなっても継続して衰退していく心の重苦しさに意識を合わせ集中して感じ続けます。すると最後にはあんなにしんどかった心の重苦しさが完全と言ってもいいほど消えてしまう瞬間が訪れるのです。何度か練習をしただけでここまで到達できた人は勝者になれる！

「あれっ！」と驚き「あの重苦しさは一体どこへ行ったの？？」心の中を探し回るんだけど、しんどさや重苦しさはどこにも見当たらない。そうです。心につっかえていたあのしんどい重苦しさは自分が作り出していた幻影だったのです。

徹底して見つめ続けることによってまるで霧が晴れる時のように形も無く消え失せることになるのです。自分が作り出した心のしんどさや重苦しさを乗り越えるには有効な方法です。