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大きな氷の塊が暑さで次々と溶けて行くような光景を感じます。大きかった塊も溶けて溶けて急速に小さくなっていきます。しかし本物の氷が溶ける時のように何もかも無くなってしまうのではなく、塊の中からは得体の知れない不定形なスライムみたいな形状のものが現れるんです。

塊の中から現れた得体の知れないものをギューッと握ると鮮やかな一本の光のラインがすーっと空まで届く感じで伸びて行くのが確認できます。一体どういうことなのか何もわからない。しかし、この光景に今朝の気脈メッセージが隠されていたのです。

長くなりますから詳しい説明は省略して結論の部分だけを書くことにしますね。塊の表面が次々に溶け流れ落ちるのは、私達から不要なものが落ちていくことになる有様を示しているのです。いくら手放したくないと思っても自分から離れていくものや落ちて行ってしまうものは不要なものなのかも知れない。

「これが私だ」と思っている「私」には不要な物が無数にまとわり付き雪だるまみたいになっている。その不要なものスッキリ全て剥がれ落ちることでようやく本当の自分が表に現れることになるのです。

せっかく手元にあったまとまった額のお金を全て無くしてしまったというのもそうだし、愛する人が自分から去っていったのもきっとそうです。勤めていた会社が倒産したとか、長年自分で経営していたお店を手放さなきゃならなくなり途方に暮れるという場合もあるでしょう。

目の前が真っ暗になりどうしていいのか何もわからなくなります。他人事のように語っていますが決して他人事ではなく、私にも過去にこうした苦い体験があります。起こること全てには意味があります。そうした現実を理解し納得ができるまで長い時間がかかりましたが、一言で語るならそうなるべくしてなったのです。

不要なものが自分から落ちていき最後に残った不定形なスライムみたいなのが本来の自分なんです。キラキラと輝く宝石ではなく得体の知れない無彩色のスライム。しかしそれをギューッと握りしめると天空に向かって鮮やかな光のラインが立ち上ります。その時はまだ呆然と眺めているだけかも知れない。

「そうだ。その道を真っすぐ進んでいくんだよ」と言う声が聞こえたような気がして我に返ることになるでしょう。目の前が真っ暗で何も見えず迷いの中にいたはずの自分さえも全て幻影だった。全てが剥がれ落ちた先には明るく輝く道が用意されているのです。