知恵を絞って答えを見つけ、そこで初めて行動に移すことが一般的であり、何の答えも見つからないのにいきなり行動に移すことは少ないようです。

しかし私たちに与えられる人生の中では想定外のことが起こることも珍しくないのです。つまり「いくら考えても（その時点では）答えは無い」という設定になっている人生の一コマもその一つです。

そうした場合は、前もって答えは全く存在しないんです。そこで仕方なく行き当たりばったりの行動に移行するかもしれない。何もせずいつまでもじっとしてられませんものね。

しかし、特に当ても無く行動している内にその行動の中から思わぬ答えが見つかるんです。そこで「あ、そうか。これが今までずっと求めていた答えなんだ！」と妙に納得することになります。皮肉なもんですね。

「な～んだ、そうだと分かっていたなら散々苦労して考え込むことなんてせず、何でもいいからさっさと行動に移してしまった方がよかったんだよなぁ」みたいに思うんだけど、それは後の祭りです。

しかし一つ言えることは「答えが出ない」というのは、自分の能力不足で求める答えを導き出せなかったとは限らず、その時点では本当に答えが存在しなかった可能性があります。だとしたならどんなに足掻いたって答えの出しようが無いのです。

まだ膀胱に尿が溜まってなくて空っぽの状態の時に「そうだ！今の内にオシッコをしておかねば」などと慌ててトイレに駆け込んでいくら頑張っても一滴もオシッコが出ないのと同じです。