人は過去に自分が心に描いた夢とその後実現することになった結果に対しては意外に寛容です。もし夢が叶わなかったとしても「あー、それは仕方ない。所詮叶わぬ夢に過ぎなかったってことだよ」と笑って通り過ぎてしまうことだって出来ます。
しかし心に抱いた「期待」に対してはそうは行きません。心に抱いた期待が外れた時は、ちょっと大げさかもしれないけど心が引きちぎられるような痛みと苦痛を味わうことになります。
軽い期待感だけなら大丈夫なんだけど、自分の命運がかかったヘビーな期待がかかっていたとなれば、もし結果が思い通りに行かなかった時には絶望と行き場の無い怒りと恨みの思いが渦巻く酷い状況に陥ってしまいます。
なぜ期待していたことが外れるとこんなにもしんどいのでしょうね。心に抱く「夢」と「期待」とでは随分違う気がします。夢に対しては最初から「もし夢が叶わなくたって仕方がない」という安全弁がついているのに対し、期待に対しては粘着度の高い結果に対する執着心がベッタリとまとわりついているからではないと思っています。
期待の裏にはベタベタした執着心がまとわりついている。期待した結果が外れてしまってもその事実を素直に受け取ることが出来ず、形相を変え爪を立てていつまでもしがみつこうとするのです。
夢が叶わないことも期待していたことが外れることも当たり前のようにあるんです。厄介なのは都合のいい結果に対する執着心をそう簡単には手放し切れない心の痛みと苦しみです。
時間が経てば解決するのかもしれないけど、心の傷はいつまでも消え失せず残ったままであることがあります。これは厄介ですね。
未来に対して期待することは決して悪いことじゃ無いのですが、結果に対する執着は程々にしておくべきです。じゃないと生きて行くのが本当にしんどくなってしまうからです。