登ることが出来たんだから降りることだってできるに違いないと思っているんだけど、いざ降りる時になって足がすくんでしまって降りれないという悲しい現実。無理してバランスを崩したなら、頭から落下し地面まで転がり落ちてしまうことになります。
二年前メンバーのみなさんと一緒に訪問したカンボジアで私もちょっと怖い体験をしました。アンコールワットのピラミッドみたいな石造物の外壁に掘り込んである石段を登って上まで行くコースがあったんですが、あいにくの雨模様。
足が滑りやすくなっているのを承知で「何のこれしき!」と傘を差しながら最上部まで一気に駆け上がったんです。そこまでは良かったんだけど、最上部から周りの景色を見終わった後、いざ下まで降りようとした時、突然目がくらみました。「あれ?この石段ってこんなに急だったのだろうか?」と思うほど急角度だったのです。
日本の観光名所なら、こんな場所ならきっと手すりがついているんだろうけど、カンボジアの遺跡は何も無しのスッポンポン。雨の中、もし足を滑らせたなら前のめりになって頭から突っ込みゴロゴロと転がり続け地面に激突し大怪我をしてしまいます。もしそのまま転がり落ちたなら、どれだけ多くの人たちに迷惑をかけることになるのだろうと本気で思いました。
「昇れたんだから降りることだって普通に出来る」などと過信してはいけないと心から思いました。まだまだ若いつもりでいたんですけど、70歳を超えているんだから自分の筋力や平衡感覚が確実に衰えていることをもう少し考えなければなりませんでした。
幸いにも何とか無事に下まで降りることが出来ましたが今でもあの時を思い出すと背筋がぞっとします。若いみなさんなら問題ないと思いますが、雨の石段を降りる時はどうぞ気を付けてください。
今日はこんな話ではなく「はしごを外される」というテーマについて書きたかったんですが、これはまた次の機会にします。