世間では、良しとされていない生き方、どちらかというと成功者ではないと見なされている生き方の方が、自分には合っているらしかった。２０代の頃、高校で非正規職員として働いていたら、高校時代に授業を受けていた先生にばったり会ったことがある。周囲から、有能と評価がとても高い先生だった。こちらが挨拶すると、先生は挨拶を返すのではなく、大きな声で「お前は正規か?非正規か?」と尋ねてきた。「非正規です。」と堂々と答えると、「○○さんを見習え。努力せんか。バカ。」と、大きな声で私を罵倒した。思いっきり怒鳴り散らしたあと、先生は「見習え」といった正規の職員さんに丁寧な言葉で挨拶し、談笑し始めた。生徒もいたし、たくさんの職員もいて、私は呆然として、すごいショックを受けた。自分を恥ずかしく思った。
みゆきさんと話して、その出来事を思い出した。ショックを受けたり、自分を恥ずかしく思ったりする必要なんて、何もなかったんだ。それが、私なのだから。「非正規です。」と、堂々と胸を張って答えて、手を抜かずに真面目に仕事をしていた自分を嬉しく思う。セッションを受けていろいろなことに納得がいった。私にはダブルワークが合っているらしい。面白かった。周囲から、たくさん怒られたり「将来を考えてない。」と、さんざん非難され続けた私の生き方は、これが私だったようだ。これでよかったのだと思えた。
セッション中、みゆきさんは、お友だちのように、下の名前で呼んでくれて、新鮮で嬉しかった。いつのまにか、○○ちゃんのお母さんや名字で呼ばれることに慣れきって、自分の名前をすっかり忘れていた自分にも気がついた。自分の名前を思い出せてよかった。
ありがとうございました(*^^*)